えーと、去年の1月に大阪の赤ブー社イベントに出てから丸一年半以上経ってます。元々関東はオンリーイベントがないと出かけていませんが、自分の中でもずいぶんな空白期間のあとで、そんな私が今更のこのこ…みたいな感じは多分にあったのですが、やはりイベントに出かけてスペースに座って、イベント会場でないとなかなかお会いできないお友達とお話ししたり、遠方の萌え友と夜中までしゃべったりしていたらハイになって帰ってきました。
　もちろん合同誌に無事原稿を載せてもらうことができたから、というのは大きいです。マリエ。さん、あみいさん、ありがとうございました。一人だったらもうとっくに諦めてました。そんでもって今回書こうとした話もまたそのままお蔵入りしたかもしれなかった(笑)　たまには歯磨き粉のチューブみたいにぎゅうぎゅう絞り上げるのも悪くないですね。しょっちゅうだと厳しいけれどｗ

　前のエントリーには格好よさげなしか書いてませんが、今回の原稿『外軌道運行』は実はたいそうな難産でした。
　お話は数年前から頭の中に持っていたネタで、今まで私が書いていた「人工現実」の二人とはまったく違う道を辿る二人の話だったので、いつどこで表に出そうかと思っていたのです。合同誌の企画ができたとき、イレギュラーステージに出す一発ネタとしてちょうどいいかなと簡単に考えたのですけど。
　ネタを考えついて最初に形を練り上げたときにはとても楽しく熱中した萌え記憶があったので書き上げるのにこんなに苦労すると思っていなかったのですが、書き出してみたらなかなか簡単には進まず、構成やら、内容そのものの流れやら、何度も迷ってテキストエディタの前で書いては消し書いては消し、3行書いては布団に潜って頭を抱える日々でした。
　征当は書いていなかったとはいえ、小説を何も書いていなかったわけでもなく(笑)　手が動かなくなるほどのブランクがあったということでもないはずで、なんでこんなに出力に抵抗が大きいんだろう、自分、もう征当だめなんちゃうか（馬鹿な！）、なんてぐだぐだしたりしていたのですが最後に謎が解けました。
　『征士を好きだと思ってない当麻』を書くのが初めてだったのです、私（爆）　征士さんから目をそらそうそらそうとしている当麻を書くのになかなか骨が折れ、何度も仮設定された締め切りを越えてしまいました（汗）
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　あああ諦めなくてよかった……。このタイミングで出せてよかった。
　合同誌を一緒に作ってくださったお二方には、最大級の感謝を。
　ご感想をお聞かせいただいた方にはパソコンの前から愛をこめて投げちゅうさせていただきますので、（わからん、とかでもフォームから無記名でもいいんです）ぜひお聞かせくださいませ。
　何かの反応というのがいつも一番の励みです。

　以下、今回の発行前のどたばた作業記録…　同人工程に興味のある方だけどうぞ。

　最終的に飛行機に乗るために家を出なければならなかった土曜日の朝７時にも埒があかないまま愛用のノートパソコンを荷物に突っ込んで（USBフラッシュメモリも忘れずに……）でかける羽目になりました。
　しょうがないので、東京で合流するＭさんの飛行機が到着するまで秋葉原で（そういう場所が多そうな街で宿に一番近い駅の…）マンガ喫茶に陣取り原稿をやれるだけやって、Ｓさんが宿に来られるまで頑張ってそれでだめなら……って、他の準備ができてるのに私だけできなかったら合同誌が落ちてしまいますから、もーとにかくぎりっぎりまでがんばって最終的にキンコースででも出力するしかないわ！　>>キンコースをネットで下調べしたら、winはUSBフラッシュつけられるのにMacだとつけられないらしい(why?)、私のノートはMacなのでCD-Rに一度焼いてMacを使うかUSBで出してwinで組み直すか…　そこまで一応計算して（するなよ）空港へ出かけた朝は睡眠時間1時間15分。
　Ｋさんとの合流をＭさん到着時刻まで遅らせていただく連絡をして、秋葉原のマン喫で持参のノーパソを開きイヤホンで周囲の雑音を遮断して1時間半。羽田から山手線に乗り換える間にいろいろ考えたことが最後の一押しになって、なんとか定まった形にすることができました。あの瞬間の安堵は多分しばらく忘れないと思います。……がもう一度やれと言われてできるかどうかは自信ありません(笑)　
　実は、原稿が文章として一応書き上がった、と思ったとき、Ｍさんの飛行機の到着予定時刻から小一時間経過していました。前回オンリーイベントに一緒に出るべく東京で合流したときも彼女のほうはトラブルで到着時刻が大幅に遅れたのですが、今回も何か…？　と思っていたらそれから10分か20分ほどしてようやく羽田に到着したという連絡が入りました。Ｋさんも途中で、遅れます、と連絡があってＭさんと大体同じ頃に秋葉原到着。……こ、これはＭさんには申し訳ないけど天の助けだったんじゃないかちら（汗）みたいな。

　合流して、Ｍさんと私、それぞれ出力ものを抱えていたので、（下調べ済みの）上野のキンコースに移動し、翌日のイベント合わせと思しき“違う穴のムジナーズ”に混じって本文コピーまで終わらせました。自前ノーパソの貧弱なフォントよりキンコースのマシンのフォントの方が綺麗なのはわかりきっていたので、winのInDesignで版組をし直して（これには直前（滝汗）に入稿した再録個人誌の原稿作業の記憶が大変役に立ち……　やはり人生塞翁が馬（殴））、かなりすんなり両面コピーまで終了。　いやしかし、少しでもこちらで折りと組み作業ができ全部をＳさんお一人にさせずに済んだと思えば少しはいいこともあったかと。
　この年になってオフライン同人スキルをまた一つあげてしまった気がしますが（ぇえええ～）無事に終わった今となっては妙に楽しい（ハイになるからね）想い出です。人の作業を手伝うのは全然どうってことありませんが、自分の作業工程としてはあのスケジュールは二度とごめんです（大笑）

　夜の宿は浅草寺から数分の観光旅館で、夕食たべがてら浅草をぶらぶらしました。なかなか歩いて楽しい街並みでした。またいつか昼間ぶらついてみたいかも。

　まあ己のためのテンションの記録として、前半終了。