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December 31, 2003

児童文学

子供の頃読んだ本。
一番最初は… チャイクロの絵本? ストーリーはあんまりなくて、山の上に水源があると山の下から吹き出しても同じ高さまで吹き上がろうとする、ような理科の話が入っていたり(ていうか物理だろそりゃ)、プリズムと虹の絵が描いてあったり、知育絵本といわれる類のものだったかもしれない。そのほかにソノラマシートがついている子供向けの絵本で泣いた赤鬼とか長靴を履いた猫を読んだ記憶も。なんか微妙に不安を誘うメロディを聴かされた。
小学校3年の頃だったか、出張で出かける父におみやげ(本に限定)は何がいいかと聞かれ、「ロミオとジュリエット」を希望したが(笑)子供向けの本で見つけられなかったらしく、父は代わりにロイド=アリグザンダーのファンタジーを買ってきてくれた。「タランとリールの城」。大人の知識で見ると、ケルト神話に題をとった豚飼いタランのなりあがり剣と魔法の物語。死者をよみがえらせる大釜(コルドロン)が出てくる。実はこのストーリーはディズニーでアニメ化されたらしい。今でも東京ネズミーランドに行くと、シンデレラ城のミステリーツアー?でこの話をやっているはずだ。

三つ子の魂百までというけれど、確かに 私の読書遍歴はここから始まっているようだ。

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December 26, 2003

くらのかみ(小野不由美)

函入上製本/講談社/\2000/2003-07

児童書の体裁をとっているが、内容的には小学校高学年くらいから楽しめそうな、子供が主役のライトミステリー。
村上勉氏の挿絵にも郷愁を感じる「かつて子供だった」者たちがメインターゲットかもしれない。

田舎の「本家」に後継者選びのために集められた5夫婦とその子供たち。迎えるのは現在の本家の家系でありながら家の呪いのためか子供が絶え、「後継者」に本家を明け渡さなければならない一統の大人たち。
皆がそろったところで後継者候補の食事に誰かが毒を盛るが、大人たちは事件だと認めようとしない。
相次ぐ事件。お父さんやお母さんが危ない!
子供たち6人は知恵と力を合わせ犯人を突き止めようとする。 −−ただし彼らの内一人は存在しない子供…子供たちが蔵座敷で四人(しびと)遊びをしたときに突然増えた「ざしきわらし」なのだった。

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October 22, 2003

ハチミツとクローバー(羽海野チカ)

コミックス/集英社(クイーンズコミックス)/\400/2002-08〜 現在5巻まで刊行中

 友達が本屋で、これを読んでる、と指さしていたので覚えていたが、絵があまり好みでなく、ジュブナイル?と思うほど表紙のキャラクターが幼い感じで今まで手を出さなかった。先日本屋で雑誌コーラスを覗いていたらこのマンガのカットが載っていたのが目にとまり、思い立って3冊つかんでみた。5巻が最新刊のようだったが、その本屋には4巻がなかったので。続き物も3冊くらい読めば自分がそのマンガを好きか嫌いかわかるだろう。

 あか抜けない美大生達の不器用なキャンパスライフと恋模様。ははは、キャッチコピーを考えるとこちらが照れるわ。
 最初はたるたるな感じのフュージョン系コミックかと思ったのだが読んでいくとそうでもなかった。ああ、あの子(私たちの年で友達を子呼ばわりもどうかと思うが)はこういう不器用でふんわりして心が痛い恋愛ものが好きそうだもんな、と納得。汚い人がいないし。ビー玉くらいの透明感。間違ってもクリスタルではない。
 鉄人山田(女の子)がかわいくていい。ふふふふ、わかるよ、きっぱり振られた相手でも目の前をうろうろされると思い切れないもんだよね。
 1巻はフュージョン系ほわほわだった話が2巻の半ばで雑誌が変わった辺りから加速していくようだ。編集さんが変わったとか?(笑) いや、悪い方向へ、だとは思わない。ツイスターゲームのシーンでは涙が出るほど大笑いした。
 まとめなんか書けませんわ! お試しなら最低2巻までは読んでね!

July 10, 2003

りかさん(梨木香歩)

文庫/新潮/\476/2003-07
からくりからくさ(リストでは未紹介)の続編だが独立した短編としても読める。松谷みよこ氏の著作に戦争童話というような怖いいすの話があるが、あれを思い出させる現実の恐ろしさを、りかさんは昇華させてくれる。アメリカから親善大使としてやってきたママードールが戦時下にスパイとして刺殺訓練の的にされてしまう惨さ。

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June 22, 2003

秘密 -top secret- 1・2(清水玲子)

コミックス(A5)/白泉社(JETS COMICS)/\676/2001-12,2003-06
 人が死んだ後10時間以内にその損傷のない脳を取り出し、保存してその視覚野から最近2年分の視覚記憶を取り出すことで捜査を行う。清水玲子氏の流麗な画風でかなりグロテスクな内容を含むショッキングなストーリー。(結構グロでショッキングというのは割といつもですか)シリーズに先行した単発の読み切りは、人が抱えて墓場へ持って行こうとする「秘密」を死後に暴かれる無惨を描いてセンチメンタルだったが、薪と青木のシリーズになってからはむしろサイコパスものに近づいている。

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