えー年が明けてからもうちの猫(と私)にはいろいろなことがありました。
1月最初の連休後に膀胱炎が再燃して無麻酔で膀胱洗浄を受け、その後都合10日ほど投薬を受けていましたが、薬が切れた1月末にまた膀胱炎が再燃しました。
トイレの量が減って回数が増えたので軽い気持ちで病院に連れて行ったら、猫も飼い主もなんの心構えもなかったところにいきなりまた膀胱洗浄され、せっぱ詰まった猫は飼い主の手をものすごく深く噛みました。24日の土曜日の朝のことでした。
右手の人差し指のすぐしたの、掌がふくらんだところ。
最初はいつものように流血かと思っただけでしたが、そのうちとっても腫れてきまして。ごんごん疼きはじめて、その日の夜中はもぉおー手首から切り離してくれ! という感じ。
間が悪く日曜日も仕事だったのですが、右手は使い物にならないほど痛んで、まあなんとか「はれどめ」「かのうどめ」「いたみどめ」の処方を受けて痛みはなんとかなったものの、手と指が腫れて腫れてしばらく指が曲がりませんでした。まあ、文字はなんとか月曜日から書けましたが、最初の週は箸づかいもたどたどしく。
5週間経ちましたがくだんの指は未だに左のように”綺麗に”は曲がりません。機能的にはまあ元通りというところですが。思わず掌で転がす健康玉というようなものまで買ってしまいました。
猫の方は、それから10日薬を飲ませたら調子がよくなって、今は大丈夫のようです。
あ、そうそう、猫に薬を飲ませる方法。
ネットで検索して挑みましたが、一番簡単なのは
(1)肩にタオルをぐるぐるっと巻いて手が出ないようにしたところで、
(2)口をかーっと開けたところに薬をできるだけ喉の奥に入るように投げ込む。
(3)奥歯の後ろくらいに入ったら猫がかしかしと歯ぎしりをしつつ飲み込んで、最後にぺろんと自分の鼻先を舐める。
ぺろんときたら飲み込んだ徴です。
手前に落としてしまうと舌先で、ぺっ! とはき出してしまいますが、何度でもリトライ可能です(笑)
勢いよく喉の奥めがけて投げ込みましょう。猫は人間と違ってむせません。
最初はタオルで拘束されるーという感じで嫌がりましたが、二度三度と飲ませているうちに、猫的にはタオルを巻かれているだけだという結論に達したらしく、タオルをもって真正面から近づいても逃げなくなりました。薬を投げ込まれるのはたいしたことじゃなかったみたい。
ちょうどそのときうちに遊びに来ていた友人に代わりに投薬を頼んでもみたのですが(不在だった日曜日のこと)、逃げ回りまくって全然だめだったそうで。帰宅した私がタオルを巻いて口の中に薬を放り込むのを眺めていた彼女は半ば恨めしげに「どうしてそんな簡単にタオルが巻けるのかなあ」とのたまいましたが。
そりゃあなた。これまでにがぶりがぶられの信頼関係を築いていますから。
ところで猫は気まぐれだと言われていますが、”意味もなくにゃーにゃー鳴”いたりはしないようです。猫がコミュニケーションを図るときは猫なりの理由というか理屈がある、ということがわかってきました。
最近夜になると、唐突に猫が何か言いながらすりよってきて、通じないとそのうち猫パンチをしてきたりぼでぃあたっくをしてきたりすることがあります。突然立ち上がって、にゃー!と強く鳴きながら私の肩を前足で押さえてみたり。(以前のように手加減なしに流血するようなことはもうやりませんが)
これらはどうも夜寝る前のおやつ(カリカリですが…尿石対応の)を要求しているようです。
遊んで欲しい… これも通じないと猫パンチやキックにつながります。もうちょっとわかりやすく、以前猫のおもちゃをしまっておいた壁の電話の上に飛び乗ったり、自分でおもちゃを探し出してもってきたりもします。
その場でみていないと後付けと言われそうですが、訳がわかってみると結構理屈が通っているもので。言葉が通じたら楽なのに、ときっと猫の方でも思っていることでしょう。
1年以上前のことですが、あまりに猫がにゃあにゃあ夜鳴きするので、ミャウリンガルを買ってみました。通じないとそのうち焦れて猫パンチが出てくるので、何か要求したいことはあるらしい。
種別と性別、名前をセットしてスイッチオン。
猫が居間から玄関へ出る扉のところでこっちを振り返りながらにゃあにゃあ鳴いていますよ。私の予想は「ここを開けてよ」とか「出してよ」だったのですが、さてドキドキの翻訳結果は……
「誰かー 誰かおらぬのかー」
……どこの殿様ですかあんたは。 _| ̄|○
--気を取り直して、さらに”翻訳”を試みた結果、ミャウリンガルの翻訳結果にもう一段階意訳が必要だ、ということがわかりました。英文のコンピュータ直訳みたいなもんですね。同じようなシチュエーションでいくつか出てきた”翻訳”を見るに、誰かかまって(遊んで?)くれ ということだったみたいな。実家では私の他にも人間がいるわけで、他に遊んでくれる人はいないのー? というところでしょうか。
そのときに、明らかに猫の鳴き声と違うタイミングで表示される”翻訳結果”がありまして、なんだか突然画面に出るのですけど、
「にゃんにゃんにゃーん 嬉しいなー♪」 ってな調子で。
屈託ありげに鳴いてる猫の言葉じゃないよな、と思っていたら気がつきました。…私が猫の名前を呼んでる声を”翻訳”してますか。これがほんとの猫なで声。
自分の猫とのコミュニケーション能力にはある意味自信を持ちましたが、さて。
ミャウリンガルの真価は、といえば。
うちの猫、要求があるとき以外は無口なんです。機嫌がよければごろごろ喉ならしてるからわかるしね。