去年の暮れ、同じ職場の別の部署の方に、いつもお世話になっているのでと到来物のドリップコーヒーパック詰め合わせをいただいた。コーヒー豆の挽いたものを紙フィルターにしこんで真空パック、というあれである。
同じ種類(農園ものとか、キリマンジャロなどのお高め品種ものとか)が全部で6本×5杯 入っていたので部長と私で一本ずつ自宅用に持ち帰り、残り4本×5杯(くどい)は職場で飲むようにしようと決めて、適当に掴んで帰った。
先ほど、たまには自宅でミルクティーではなくミルクコーヒーでも飲もうと初めて箱をあけ、パックを一つ手にとったところで思わず目が点に…
ダテーラ
農園ブレンド
と書いてあったわけですが。どう見たって伊達ーラ。
いや、その変換は絶対間違ってるから自分。というか、無意識にダテを掴んできたのか自分。
なんだか自分の魂の刻印を見た気がした一瞬でした。
(以下、うちの猫の受難の話。)
年が明けて再び猫の挙動が不審になりました。預かってきた翌日のこと、昼間は暖かいところで機嫌良く眠っていたのに、夕方になってあちこちで妙な中腰姿勢をみせるようになったのが連休終日の月曜。
これはまずいかも、と思ったときにはすでに診察時間が終わる時刻で、次の日の朝の仕事に少し穴を開けるべきか、夕方(前回も通院した)少し遠い病院へ連れて行くべきか、実家の母と協議した結果仕事場のすぐ近くにある動物病院に朝一で連れて行くことに決定。
前に勤務先のすぐ近くに住んでいたときよくその病院の前を通って道路からガラス越しに中の様子を見ていたので、なんとなく安心できそうなところだと思っていたわけですが。
朝行くとなんだか順番待ちが多そうだったので、母に先に受け付けを済ませるように頼んで車を移動して戻ってみると、ちょうど処置室で処置が始まるところで母も猫押さえを言いつかっていたので、早速参戦。
処置の内容は、尿道にカテーテルを通し(潤滑のゼリー以外はほぼ無麻酔なので… 人間の男性なら麻酔で無痛にして行う処置だろう、あれは)まず導尿してから膀胱内を洗浄洗浄洗浄…… 猫の尿結石ってきらきらした砂状なんですね。たくさんたまってました( ノT△T) 尿道がある程度通ってからは、カテーテルで入れた生理食塩水を、立ち上がらせた猫の下腹部を圧迫して強制的に排尿させるという繰り返しです。排尿はともかくそのカテーテルを通すのは、前述通り猫悶絶。でも見てるこっちとしては前回より暴れるだけ元気があるという感じでちょっと安心だったりして。
院長先生はもう無言でがんがん膀胱を洗浄することに集中されていましたが、私と母が猫に声をかけて励ますと看護師さん二人も一緒に声をかけてくれました。
「がんばっとる。よーがんばっとる」
…なんかこう長距離の陸上選手のようだなあと思ったことは、初めて見た(願わくは最初で最後の)アン公の狛犬のようなすごい表情と一緒に当分思い出し笑いのネタになりそうです。
まだ膀胱炎がひどいので、しばらく注射に通うようにと言われてるのですが、仕事の都合をつけてもらうのも3日続くとそろそろ心苦しい… なんとかこの週末でめどがついてくれないかな。
これが子供ならまだ開き直りもしやすいのでしょうが(自分の性格の話)、猫ではなかなか… でもまあ部長も猫を飼っているので親身になって下さり大変ありがたい環境です。こういうのってわかんない人にはわかってもらえそうにないですし。
猫だって家族ですから。
今これを書きながらダテーラで検索かけてみたら、結構名の通ったブランド農園(音楽業界でいうところのレーベル、みたいな)のようですね。
”ダテーラ農園で最も大切にしているのが、「人の愛情」” なんだって。なんだか別のことを考えてしまう刻印持ちの私の魂でした。